土曜日にね実家に寄ったときのこと。

母親に、
「家に戻る気はないの?」と聞かれた。

聞かれた、というよりは、最終確認されたって感じだったかな。

あたしは、
高校生のとき、実家のガレージでね、変な男に襲われかけて以来、
夜道を1人で歩けない、スペシャル夜道恐怖症。

大通りとか、人がいるところならいいんだけど、住宅街とか絶対無理。
ましてや、実家の前の道なんて、多分この世で一番恐ろしい夜道。

夜道恐怖症になってから、大学を卒業して実家を出るまで、
あたしは、毎日、毎晩、母親に車で駅まで迎えに来てもらっていました。

だからね、母親の確認に、
「1人で帰れないもん」と答えたの。
そしたら、「毎日、迎えに行くから。」と言われた。

あたしは、今までで一番はっきりと、
「誰かに頼らなきゃ帰れないなんて、嫌だよ」と、
彼女の申し出を断わりました。

そう。そうなんだよな。

もしかしたら、実家での居心地の悪さ、とかより全然大きな理由かもしれない。
精神的に、とかそゆのじゃなくて、現実の生活の中で、1人の力で生活できない。
あたしはそれが、ものすごく嫌だった。

うーん。なんだろ。
何かにものすごく引け目を感じてるってゆのかな。
毎日、何かと駆け引きをしている気分だった。

母親との接点を出来るだけ少なくしようとする、親不孝娘のくせして、
毎日、駅まで迎えにきてもらってるんだもん。矛盾しすぎでしょ?
(夜遊びの時は友達に送ってもらってたけど)

確かに、
もう迎えなんていらないといってしまえば、1人で帰れば、それで済むことだった。
物理的には全然不可能なことじゃなかったし、実際何度かそうしたこともある。
でもね、あの恐怖。
あの恐怖感を耐える時の、ものすごく心力が消費される感じ。
母親に頼るのを嫌悪しながらも、
日常的にそんな思いをしながらの生活なんて、無理だと思った。
だからね、家を出て、大通り沿いの1人で帰れるマンションを探して、引っ越したの。
その結果が、社会人1年目の、悪夢の貧乏暮らし・・・^^;

母親に何もあげれれないくせに、あげるつもりもないくせに、
だけど頼らねば生きられない、
そんなの嫌だったんだー。

改めて彼女に確認されて、
ああ、そうだったな、って思い出した。

母親はそれ以上何も言わなかったけど、
もしかしたらそこでまた、あたしは彼女の子育てを後悔させてしまったのかも。

ごめんなさい。

でも、今の暮らしをはじめて、
あたしはものすごい解放されたんだよ。
こんなに楽に日常生活をおくれるようになったんだもん。
これが普通ってこと、今まで知らなかったんだもん。

母親に頼ることを、駆け引きだなんて思うこと自体、おかしいんだろうけどさ。
今は、昔拒否していた分、頼れるようになったもん。たまに商品券とかくれるし(笑

なんて。

最近は、親に会うたび、少しの進歩と、少しの発見と、たくさんの物思い。

そんな感じです。
25歳で、ようやくだけど。

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