へんか。

2009年9月6日 日常
29歳のあたしは、
ほとんど毎日、泣いていた。

よくもまあ、こんなに出てくるもんだってくらい、
すーぐに涙が出た。

なのにさー、
30歳の誕生日以来、
まだ1度も、ボーイのことでは、泣いていない。

何度か、悲しくなったり、涙が出そうになったりはしたけど、
それでも1度も、泣いていない。

これってなんだかすごいことではないか。

苦しくて苦しくてしょうがない時に、
同期のえーちゃんが言った。

禁断症状かもしれないよ。
だとしたら、いつか抜け出せるよって。

そんなことない、きっとずっと苦しいんだって、あの時は思ったけど、
もしかしたら、あの言葉は、正解だったのかもしれないな。

あたしはずっと、ボーイにおびえていた。
自分の言動が、あの子に嫌な想いをさせることが怖かった。
責められることが怖かった。
憎しみビームをあびることが怖かった。

だけどさー、
もう、おびえていてもしょうがないんじゃないか。

そんな風に、思えるようになった。

これって、逃げてることになるんだろうか。
これって、正しいのだろうか。

わかんない。わかんないけど、
なんだか、今の方が、前に進める気がするから。

抜け出そう。
前を見よう。

そんな風に思います。



きっかけのひとつは、
あたたかな誕生日。

たくさんの人が、祝ってくれた。
すげーうれしかったよ。

きっと、みんなに祝われているあたしのことが、
ボーイはやっぱり嫌だったのだろう。
目さえ合わなかった。

だけど、それでもいーやって思えたんだ。

あたしは、
あたしの笑顔を見て、
一緒にあたたかな気持ちになってくれる人と、いたい。

それはボーイじゃない。



もうひとつのきっかけ。
これはあんまりきれいな話じゃないけど・・・。

前の日記に書いた通り、
愛すべき女友達ズのひとりが、離婚する。

相手の男は、こころが、普通じゃなかった。

話を聞きながら、
ものすごい怒りがわいてきた。

なぜ、彼女がそんなに罵倒されなきゃいけない?
なぜ、彼は自分を正当化する?

ボーイと同じだ。

世の中には、なんで、そんなふうに、
こころを病んでしまった男の人が多い?

後輩の元旦那のDVだってそうだ。

相手の女性以外の誰にも、彼らは自分の本当の姿を見せない。
そしてひどいことを言う。
女のせいだ、と、周りの人間に言う。

あたしたちの気持ちは、いったいどこへいけばいいのだろう。
なんでそんなことが、こんなにたくさんおこるのだろう。

だけど思うんだ。
最後にしあわせになるのは、
自分の周りの、あったかいものに、
ちゃんと気づける人なんだ。

だから、彼女も、後輩も、あたしも、
きっと大丈夫。
ふりまわされてはいけない。ひきずってはいけない。
自分がしあわせになれる力を持っていることを、
見失ってはいけない。

強く、強く、そう思った。



おとといの夜から、謎の頭痛がして、
本当は美容院にも買い物も行きたかったのに、
あきらめて、土日はずっと寝て過ごした。

今日はちょっとましだったので、部屋の掃除をした。

ボーイとの思い出をしまった箱をね、
あたしずっと、ベッドサイドに置いてあったんだけど、
目につかないところにしまった。

しまう前に中を見た。

付き合って始めてのクリスマスに、ボーイがくれた手紙に、
ジョージの笑顔は俺もうれしいからなあって、
そう書いてあったんだ。

そうやって、ずっと、思ってもらえていたら、
どんなにしあわせだっただろう。

冬を越えた頃には、
もう、そんな気持ちは消えていて、
それからずっと、ボーイは、
ジョージが楽しそうにしてるのなんて見たくない、と言い続けたんだ。



さよならボーイ。

せめて同僚になりたい、と思っていた。
愛が憎しみに変わることを受け入れられなかった。

だけど、あきらめようね。

もう、ボーイのことを気にするのをやめる。
あたしは前を向く。



こんな日記を書いていたって、
あたしは泣いてない。

もうきっと、大丈夫だ。
 
  



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