ジゲンから、
話があると電話がかかってきて、
気づいてしまった、と、言われた。
ボーイとあたしの間に流れる、
微妙な緊張感の存在に、
ふとした瞬間に、突然、気づいてしまったのだと。
その事実は思ってたよりずっと、苦しくて、
どんどん、あたしへの接し方がわからなくなってしまったのだと。
それで、これからどうすべきかを、2日間ずっと考えていたのだと。
何か変だなあ、壁があるなあとは思っていたけど、
その原因が何かなんて、あたしは全然知らなかった。
ばかだな。
全部自分が蒔いた種なのにね。
*
考えて、結論が出たから電話したんです。
こころがね、
凍りつきそうになったよ。
息が苦しくなってくのがわかった。
たびたび過呼吸になってた、あの頃に覚えのある苦しさ。
激しい恐怖。
失う恐怖。
だけど。
しばらく黙った後、あの人は言った。
その事実を含めてもやっぱり、
僕は、ジョージさんが好きだって。
過呼吸にならないかわりに、
あたし、声を出して泣いた。
びっくりするくらい、泣いた。
失う恐怖に襲われた時に、
はっきりわかったんだ。
あたしはわがままだ。
自分から求める資格なんてないってわかってる。
だけど失いたくない。わがままでもなんでも、失いたくない。
ジゲンと一緒にいたい。
手を離したくない。離さないで欲しい。
そんな自分の強い感情が、
はっきりとわかったんだ。
*
僕と、お付き合いしてください。
はい。
してください。
うれしいです。
彼女ができた・・・。
彼氏ができた・・・。
できるもんですねえ。
できるもんですねえ。
やりましたね、ジョージさん。
実はまだちゃんと、
「つきあう」という言葉をだしたことがなかったあたしたち。
ふとそんな会話になってさ、
ジゲンは、
大事なことだから、と、改めて、丁寧に、告白してくれた。
なんだかてれくさかったな。
てれくさくて、ものすごく、うれしかったな。
*
そんなわけで、
ジョージ30歳、彼氏ができましたー。 ←かなり今更
電話を切ったら、3時間半もたっていた。
だけど、必要な3時間半だった。
今までのこと、
これからのこと、
たくさん話をした。
いろんな話をした。
改めての出発、だね。あたしたち。
きっとそんな、簡単なことじゃない。
辛いし、頑張らねばならない時間は、いくらでもやってくるだろう。
そうなったら、助けてくださいね?ジョージさん。
うん。助ける。
ジゲンの辛さに、あたしは全力で、気づいてやる。
だからジゲンも、どうかひとりでがんばりすぎないで。
あなたが壁を貼りきってしまう前に、あたし、気づくから。
越えようね。
越えてやる。
ジゲンが好き。
ずっと、ずうーっと、大切にしていきたいんだ。
そんな想いが、どんどん、どんどん、強くなる。
早く会いたいな。
コメント
あったかい気持ちになりました。
私もがんばろう。いろいろ超えていかねば、と思えました。
あけましておめでとうー☆そして、ありがとうです!
うん。がんばりましょうね。
過去はゆっくり、消化すればいいんだと思います。
ゆっくり丁寧に消化して、自然と受け止められるようになったらきっと、新しいもんがどんどん流れ込んでくるはずだって。
そう思います。がんばろうね。