あたしたちはまだ、
互いに名字で呼び合っている。
ちょっと前にね、
ふと言ってみたのだ。
あたしね、ジゲンに名前で呼んでもらえるなら、
ひらがなでもなく、カタカナでもなく、
漢字で、何もつけず、そのまんま呼ばれたいなあ。
そうしたらね、
ああ、それ、わかります。
って、言ったんだ。あの人。
僕も思ってました。
ジョージさんのことは、
ちゃんと、漢字で、そのまんまの名前で、呼びたいって。
僕ね、
ジョージさんのこと、本当に大切にしたいって、思ってるんです。
だから、名前も大切に呼びたい。
軽々しく聞こえないように、ちゃんと、大切な気持ちを込めて、
ジョージって呼べるようになったら、
その時には、名前で呼びたいなって思う。
*
ここにも書いたことがあると思う。
あたしの名前は、短くて、簡単で、とても呼びやすい。
たいして仲良くない人にまで、知らん間に、名前で呼ばれていたりする。
それでも、
あたしの名前を、漢字で、そのままの響きで呼ぶ人は、とても少ない。
親友と、太郎と、大切な友くらいだ。
あたしを、真っ正面から見てくれる、大切な人たち。
なんて、わかりにくいかなー。
例えばあたしの名前が「愛」だったとして。
みんな、「あいちゃん」「アイちゃん」って、呼ぶの。
やわらかく。たぶん親しみを込めて。
そして不思議なことに、
ああ、この人は、ひらがなで呼んでくれるなあって思うと、
メールの中で、やっぱりひらがなで書かれてたりするの。
ま、こんなの、自分の中でだけの話なんだけどね。
みんな、そんなこと意識してるわけじゃないって知ってるし、
誰かにわかって欲しいとも、誰かにわかってもらえるとも思ってない。
だけど。
伝わってしまったんだ。
あの人には。いともたやすく。
*
それからしばらくたった、こないだの土曜日にね、
突然、顔を両手でぎゅうっと挟まれた。
それで言われた。
ジョージに会えた。
漢字で、そのまんまの名前で、響きで、
彼はあたしを呼んだよ。
ただ名前を呼ばれるだけで、
あんなにも素敵な気持ちになれるなんてな、
あたし、知らなかったなあ。
*
その日にねー、
したんだよー。
ジゲンとはじめて。
不思議な体験だった。
ただ抱きしめてもらっているだけで、
ものすごいしあわせな気持ちになって。
ああ、あたし、罰があたるかもしれないって、
そのくらいに満たされて。
そしたら、ぼろぼろと、泣いてしまったのだ。
はじめてだったとはいえ、
そんなシーンで、しかも、した直後に感極まって泣く、なんて。
はじめてだったのだ。
自分にびびった。
だけどさー。
こんなにまで近づけることって、すごいって、思ったんだよ。
いい年こいてさ、それなりに経験もあるのにさ、
うん、そんな風に、思ったんだー。
*
今日はここまで。
本当は、
ぐるぐると暗いものに巻き付かれて、身動きが取れない今日だけど。
あの感動を、どうしても書き留めておきたかったのでした。
おやすみなさーい。
互いに名字で呼び合っている。
ちょっと前にね、
ふと言ってみたのだ。
あたしね、ジゲンに名前で呼んでもらえるなら、
ひらがなでもなく、カタカナでもなく、
漢字で、何もつけず、そのまんま呼ばれたいなあ。
そうしたらね、
ああ、それ、わかります。
って、言ったんだ。あの人。
僕も思ってました。
ジョージさんのことは、
ちゃんと、漢字で、そのまんまの名前で、呼びたいって。
僕ね、
ジョージさんのこと、本当に大切にしたいって、思ってるんです。
だから、名前も大切に呼びたい。
軽々しく聞こえないように、ちゃんと、大切な気持ちを込めて、
ジョージって呼べるようになったら、
その時には、名前で呼びたいなって思う。
*
ここにも書いたことがあると思う。
あたしの名前は、短くて、簡単で、とても呼びやすい。
たいして仲良くない人にまで、知らん間に、名前で呼ばれていたりする。
それでも、
あたしの名前を、漢字で、そのままの響きで呼ぶ人は、とても少ない。
親友と、太郎と、大切な友くらいだ。
あたしを、真っ正面から見てくれる、大切な人たち。
なんて、わかりにくいかなー。
例えばあたしの名前が「愛」だったとして。
みんな、「あいちゃん」「アイちゃん」って、呼ぶの。
やわらかく。たぶん親しみを込めて。
そして不思議なことに、
ああ、この人は、ひらがなで呼んでくれるなあって思うと、
メールの中で、やっぱりひらがなで書かれてたりするの。
ま、こんなの、自分の中でだけの話なんだけどね。
みんな、そんなこと意識してるわけじゃないって知ってるし、
誰かにわかって欲しいとも、誰かにわかってもらえるとも思ってない。
だけど。
伝わってしまったんだ。
あの人には。いともたやすく。
*
それからしばらくたった、こないだの土曜日にね、
突然、顔を両手でぎゅうっと挟まれた。
それで言われた。
ジョージに会えた。
漢字で、そのまんまの名前で、響きで、
彼はあたしを呼んだよ。
ただ名前を呼ばれるだけで、
あんなにも素敵な気持ちになれるなんてな、
あたし、知らなかったなあ。
*
その日にねー、
したんだよー。
ジゲンとはじめて。
不思議な体験だった。
ただ抱きしめてもらっているだけで、
ものすごいしあわせな気持ちになって。
ああ、あたし、罰があたるかもしれないって、
そのくらいに満たされて。
そしたら、ぼろぼろと、泣いてしまったのだ。
はじめてだったとはいえ、
そんなシーンで、しかも、した直後に感極まって泣く、なんて。
はじめてだったのだ。
自分にびびった。
だけどさー。
こんなにまで近づけることって、すごいって、思ったんだよ。
いい年こいてさ、それなりに経験もあるのにさ、
うん、そんな風に、思ったんだー。
*
今日はここまで。
本当は、
ぐるぐると暗いものに巻き付かれて、身動きが取れない今日だけど。
あの感動を、どうしても書き留めておきたかったのでした。
おやすみなさーい。
コメント