NAMAE。

2010年1月26日 日常
あたしたちはまだ、
互いに名字で呼び合っている。

ちょっと前にね、
ふと言ってみたのだ。

  あたしね、ジゲンに名前で呼んでもらえるなら、
  ひらがなでもなく、カタカナでもなく、
  漢字で、何もつけず、そのまんま呼ばれたいなあ。

そうしたらね、
 
  ああ、それ、わかります。

って、言ったんだ。あの人。

  僕も思ってました。
  ジョージさんのことは、
  ちゃんと、漢字で、そのまんまの名前で、呼びたいって。

  僕ね、
  ジョージさんのこと、本当に大切にしたいって、思ってるんです。
  だから、名前も大切に呼びたい。
  軽々しく聞こえないように、ちゃんと、大切な気持ちを込めて、
  ジョージって呼べるようになったら、
  その時には、名前で呼びたいなって思う。



ここにも書いたことがあると思う。
あたしの名前は、短くて、簡単で、とても呼びやすい。
たいして仲良くない人にまで、知らん間に、名前で呼ばれていたりする。

それでも、
あたしの名前を、漢字で、そのままの響きで呼ぶ人は、とても少ない。

親友と、太郎と、大切な友くらいだ。
あたしを、真っ正面から見てくれる、大切な人たち。

なんて、わかりにくいかなー。

例えばあたしの名前が「愛」だったとして。
みんな、「あいちゃん」「アイちゃん」って、呼ぶの。
やわらかく。たぶん親しみを込めて。

そして不思議なことに、
ああ、この人は、ひらがなで呼んでくれるなあって思うと、
メールの中で、やっぱりひらがなで書かれてたりするの。

ま、こんなの、自分の中でだけの話なんだけどね。

みんな、そんなこと意識してるわけじゃないって知ってるし、
誰かにわかって欲しいとも、誰かにわかってもらえるとも思ってない。

だけど。

伝わってしまったんだ。
あの人には。いともたやすく。



それからしばらくたった、こないだの土曜日にね、
突然、顔を両手でぎゅうっと挟まれた。

それで言われた。

  ジョージに会えた。

漢字で、そのまんまの名前で、響きで、
彼はあたしを呼んだよ。

ただ名前を呼ばれるだけで、
あんなにも素敵な気持ちになれるなんてな、
あたし、知らなかったなあ。



その日にねー、
したんだよー。
ジゲンとはじめて。

不思議な体験だった。

ただ抱きしめてもらっているだけで、
ものすごいしあわせな気持ちになって。

ああ、あたし、罰があたるかもしれないって、
そのくらいに満たされて。

そしたら、ぼろぼろと、泣いてしまったのだ。

はじめてだったとはいえ、
そんなシーンで、しかも、した直後に感極まって泣く、なんて。

はじめてだったのだ。
自分にびびった。

だけどさー。
こんなにまで近づけることって、すごいって、思ったんだよ。

いい年こいてさ、それなりに経験もあるのにさ、
うん、そんな風に、思ったんだー。



今日はここまで。

本当は、
ぐるぐると暗いものに巻き付かれて、身動きが取れない今日だけど。

あの感動を、どうしても書き留めておきたかったのでした。
 
おやすみなさーい。
 

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