ジゲンの荒療治はすごかった。
あたしが、かたくなに守っていた扉を、
いきなり、無理矢理、引きはがすようにこじ開けた。
驚いた。
だけど、嫌じゃなかった。
昨日と今日で、
あたしはいったい、どれだけ泣いたんだろう。
あの頃の自分を、ひたすら許してあげる、
そんな作業を、ジゲンとした。
恋人が、目の前で、
過去の恋を整理し、受け止めようとしている姿を見ることが、
苦しくないわけないのに。
苦しくない分けないのにね。
ごめんね。
でもありがとう。
ありがとう。
*
帰り道に、あの人が言った。
僕がジョージさんを好きじゃなくなることは、ないと思う。
うん。絶対ないと思う。
それはわかるんだ。
それはまさに、
あたしがジゲンに対してずっと思っていたことで。
だけど、まだ言うべきではないと思っていたことで。
ねえ、同じなんだよ?
お互いが、お互いに、そう思っているならば、
あたしたちは無敵じゃないか。
それでもまだ、怖いと君は言うけど、
いつかね、自然にね、
怖くなくなるといいなって、思う。
きみの腕の中に、ずっといたいな。
*
すごく好きだよと、
ジゲンが言う。
大好きです、と、
あたしが言う。
鎧をぜんぶ壊されて、
生まれ変わったみたいに、こころが、ふわふわと軽い。
そんな週末。
おやすみなさい!
コメント
特にさびの部分、「あの夏、世界中で一番大切な人に逢った。今までのそしてこれからの人生の中で♪」
私の大好きな曲です
こころ、素敵な歌詞ですねー。
うん。確かにそんな気持ちかもなって、思いました。
改めてきいてみたくなりました。
それなのに、それでも旦那さんを100%信じることができません。
信じるって勇気いるんですね、って三十路直前に気づくのは遅すぎますね。。。
でも、ジョージさんの日記を読んでると私まで嬉しくってあったかい気持ちになるー
信じるのは、怖いよね。
30年、いろんなことを体験したからこそ、怖いのかもな。
あたしは今でも、ジゲンがずっといてくれるんだろうかって、ちゃんと信じられずにいます。ジゲンもあたしに対してそうらしい。
だけど、信じたいって思えることが、すごいことなのかもなあって思う今日この頃です。
あの人があたしのことを100%理解できる日なんてこないと思う。
だけど、理解しようとし続けていたい、と思ってもらえている、そのことに意味を見いだしていられる自分でいたいな。
・・・なんて、つらつら書いちゃいました。
理解してくれようとする人がいて、その人を信じたいと思える自分がいる。
それってすごいことだ。
ももやん夫婦、素敵だなって、思いますよー。