冗談かと思ったから、
冗談で「うん」と答えたら、
「わかった」と言われて、電話が切れた。
ジゲンが、
あたしの家に、むかっている。
もう夜中なのに。
*
ぼくも、ジョージを求めてるよ?
一緒だよ?
声が聞きたいって、思ったんだよ。
それを恥ずかしいなんて、全然思わないんだよ?
むしろ、
誰かに対してそんな風に思える自分が愛おしいんだよ。
ありがとう。ジョージ。
ジョージは、ぼくに求められて、嫌?
ううん。
嫌じゃないよ。
嬉しいよ。
一緒だよ?
ぼくも、ジョージに求められたら嬉しいんだから。
そうやって、
あの人は、あたしの殻を、
めいっぱいのかたちで、破ろうとしてくれている。
手を差し伸べられなかったのは、あたしなのに。
あたしなのに。
*
早く会いたい。
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