痛いよ。ジゲン。
痛い。
あたしのこころを、
ちゃんと深く刺せる人なんて、
きっともう、ジゲンしかいないのだと思う。
そのくらいあたしは強くなったけど、
そのくらいあたしは弱くもなったんだよ。
知ってる?ジゲン。
ジゲンがあたしを突き放す、
その一言だけが、
あたしをさすことができることを。
ジゲンは、
あたしを、決して責めたりはしない。怒ったりもしない。
ただ、正直なだけだ。
嘘をつかないだけだ。
後ろを見ているときは、後ろに見えるものをそのまま、
どこまでは正直に、
容赦なく、言うだけだ。
*
甘え方が、わからなくなった。
ジョージにいけなくなった。
そう言われた。
痛くて。
痛くて。
だけど、
それが、どのくらいあたしを刺すことばなのか、
あたしはあの人に、どうしても伝えることができない。
だって、それは責めることでしょう。
責めたいわけじゃないんだ。
あたしは、
責めたいんじゃない。
だけど。
否定しないで。
あたしを否定しないで。
否定しないで。
その言葉は、ささったらきっと、ずっと痛いのに。
ささないで。
お願い。
お願いって、
そんな風に思ったあたしは、
変かな。
*
こっそり涙を拭いたら、すぐばれた。
どうしたの?
なんで泣いてるの?
なんて、
お前が聞くな!
と思ったら、
ちょっと笑えて、
笑いながら泣いた。
あたしね、
ジゲンほど優しい人は知らない。
だけど、
優しい人は、なんて残酷なんだろう。
*
ジゲンに、
甘えさせてあげたい、甘えさせてあげたい、
そう思いすぎて、
空回りして、つんのめって、空回りして、
ようやくたどり着いたと思ったものを、
ジゲンにいらないと言われた。
ようやくたどり着いたと思ったものは、
ジゲンのためのものだったけど、
寂しくて孤独だった2日間のよりどころにも、
いつの間にかなっていた。
あたしは、
追いつめられて、
それは、
ジゲンを追いつめた。
たぶん、
ジゲンからしたら、
ただのわがままだ。
思いやりに欠けた、ただの勝手な計画と、わがまま。
甘えたいと思っているときに、投げかけられた、
ただのわがまま。
空回りして、つんのめっていたあたしを、
ジゲンは知らない。
空回りして、つんのめっていた時間を、
あたしはやっぱり言えなかった。
*
ごめんなさい。
ちょっと混乱。
飲み込むのは難しい。
飲み込むのは正しいことなんだろうか。
強いってなんなんだろう。
あたしはどんな風になればいいんだろう。
大丈夫じゃないときは、
大丈夫、と言うのと、
大丈夫じゃない、と言うのは、
どっちが正しいだろう。
コメント
以前、ジゲンさんが、混乱してしまってもその事は伝えるようにしようと言われてた気がするから、、
それから、私だったら大丈夫じゃない時は大丈夫じゃないと言いそう、、
でも、その後に「修行を積んで、そんな時でも大丈夫って言える様になりたいんだけど」って、付け加えちゃうかも、、
ありがとうございます。
ジゲンが落ち込んでいる時に、自分も落ち込んで、けっきょくジゲンを甘えられなくさせてしまう、ということをあたしは今まで何度も繰り返してしまっていて。最近はあたたかい関係が続いていたから、余計にショックだったんだろうなあ、と思います・・・。
ちゃんと話ができるよう、がんばります。
ありがとうございます。