色んなことを考えてた日。
*
朝、
仕事の前に、ジゲンにメールをした。
先週末に起きた仕事上の事件が、
ジゲンにどれだけ打撃を与えたか、あたし知ってる。
なんとか状況を良くしようと、
今週は必死でがんばるのだろうことも知ってる。
なのに、
しんどいときに、
甘えさせてあげられない彼女でごめん。
だけど、起きたことはもう戻せなくて、
ならばあたしは、
あたしがちゃんとここにいることを、ジゲンがまた信じられるよう、
ちゃんと立っていたい、と思った。
だから、
がんばれ。
とメールを送った。
がんばれ。
ジゲン。
あなたの一生懸命な気持ちが、
ちゃんと、色んなところに届きますように。
想いがちゃんとかたちになった、
いい仕事、作れますように。
あたしは本当に、
そのことをこころから願うよ。
*
あたしはやっぱり、
同じことを繰り返しているのだ。
落ち込んだジゲンが放つ、
あたしから離れようとする空気や、
冗談ぽくであっても別れを示唆するような言葉を、
どうしてもうまく、よけることができずにいた。いつも。
ジョージといるときは、元気なフリができないから、
落ち込んでいるときは、一緒にいない方がいい気がして。
と言われたんだ。
今会うと、ジョージを傷つけると思ったから、
と言われたこともあったな。
ジゲンはわかっているんだろうなあ。
だから余計に自分が嫌になって、
あたしから逃げたくなるのかな。
元気なフリなんてしなくていいのに。
落ち込んでたっていいのに。
それでもただ一緒にいて、
あの人が少しでも、ひとりじゃない、と思えたらいいな。
と思ってきた。
だけど、
そやって思ってるくせして、
落ち込んでいるジゲンと一緒にいると、
あたしは結局、ジゲンの何かに刺されてしまって、不安になり、
それを隠すことすらできず、
結局あの人を、甘えられなくさせちゃうんだ。
今まで起きた、
同じようなケンカ。
ジゲンの落胆。
ぜんぶ、そうゆう風に起きていた気がする。
あたしが元気がないとき、
ジゲンはいつも、
たとえヘトヘトに疲れて眠っているときだって、
えーい!って、無理矢理起きあがって、
どこまでも話を聞いてくれるのにな。
*
1日中、ずっと考えて、
そんなことを思った。
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