言葉には、ちゃんと力があると思うんだ。
それは信じてる。
だけど、
被災地でもないこの場所からの、
もやもやしている気持ちで発する言葉じゃ、きっとだめなのだろうと、
何も書けずにいた。
あたしの仕事は、
とても非生産的だ。
物を直接生み出したり、物流させたり、
そゆところからはちょっと遠い。
日本を動かすのはあくまでもひとりひとりの人の心で、
そこに少しだけ、価値を届ける。
動かそうと思ってもらうための価値を届ける。
そんな仕事だ。
だから、
何の機能も失わずに動いているこの街で、
すぐには何かに影響を与えることのないこの仕事が、毎日が、
どんどん続いて行くことに、
よくわからなくなっていた。
でもきっと、違うんだよな。
あたしも、あたしの会社の、
日本の経済の、ほんの小さなかけらなんだろう。
だけど、
今まで通りに動ける場所に、幸運なことにいられたのであれば、
せめて、その全員がちゃんと自分の分、動かし続けなければ、
きっと、どんどん減ってしまうばかりだ。
プロ野球の話、吉本の沖縄映画祭の話、
賛否両論が、とても大きいけど、
あたしがその渦中にいたら、きっととても悩むけど、
きっと根っこに在るそんな想いも、大きなひとつの真実なんだと思う。
同じ地面だね。
揺れたのも、たくさんの人たちが苦しんでるのも、同じ地面だ。
だから止めないでいようと思う。せめて。
動かせる場所で動かすこと。届けられるものを届けること。
悲しいけど、心配だけど、不安だけど、
祈りながらも、祈ってるからこそ、
あたしたちは多分、それをやめちゃあいけないんだって、
あたしはそう思う。
被災地の人たちが、1日でも早く、穏やかな生活に戻ることができますように。
生まれてしまった悲しみや恐怖が、少しでも早く、癒されますように。
これ以上悲しみが生まれませんように。
少しでもたくさんの人が、無事でありますように。
毎日毎日、きっとみんなが、そう思ってます。
心からのエールを。
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