この日は、
結婚するにおいて、あたしたちが最も恐れていたイベントの日。
その名も、両家顔合わせ…。だったのでした。
会場は、市内の老舗料亭。
本当は、場所がわかりやすいからホテルがいいなーと思ったのだけど、
大安の日って、1ヶ月半前でも予約まんたんなのねー。
そんなわけで、
場所はわかりにくいけど、一応両家の中間にある、
1度行ってみたかった料亭にて。
ちなみに、
ジゲンの家も、うちの家も、
親たちはなかなか個性的でして…、
口を開けば何を言うかわからないし、
さらに、基本的に「自分の子のことは褒めない」という方針の持ち主たち。
だからどう考えても、子どものネタで盛り上がるはずはないし、
むしろ向こうのご両親の前でけなされまくったらたまらないし、
逆に沈黙が流れるのも怖いし、
ああ恐ろしい!ということで、
とりあえず、予めお互い自分の家に対して、
変なこと言わないよう根回しを行う作戦を決行。
(どんだけ恐れてるんだって話だけど)
その甲斐あって?何とか事故なく終えられたよー。
ジゲンとあたしは、ほぼ口を開かなかったけどね。
親たちがひたすら自分の話をしまくっていた。
あ、でも、最後の方で、調子に乗った父親に、ちょっとけなされたけどね…。
(逆に向こうのお母さんがフォローしてくれたという…)
それにしても、
ハラハラしすぎて、せっかくの憧れ料亭の味が、全然わからなかったよう。
もったいないー。
家に帰っても、しばらくは頭がカチカチで、
よっぽど緊張してたのか、あんなの疲れたのは久しぶりだった。
でも、
ジゲンの挨拶、かっこかった。
話出す前に、カチっと仕事モードへのスイッチを押したのがわかったけどねん。
親の前で、あんな自分を見せたのはきっと初めてだったんだろうな。
ありがとう。
でも、あの挨拶のおかげで、
両家の親が、少しあたしたちを見直したのがわかった。
*
顔合わせを終えて、
ジゲンは会社に。
あたしは家でだらだらと。
そしたら、夜になって、母親からメールがきた。
ジゲンさんは、会うたびに好感度が上がりますね。
いい人と出会えて良かったです。
ジョージが、ジゲンさんといるとほんわかしているのが嬉しいです。
って。
あたし、
家では常に怖い顔だからな。
と、ちょっと申し訳なく思った。
そんなこったで、
とりあえず顔合わせ完了!
結納はしない予定なので、
次に親たちが顔を合わせるのは結婚式かな。
次なる課題は、
指輪と新居探しだぜ。
やることいっぱーい。
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